欧米の多くの国々には夏時間(サマータイム)というものがあって、
サマータイム期間中は通常の時刻よりも1時間進むわけです。
日本では戦後の1948年~1951年の間だけ実施されてましたが、今では実施されていません。
欧州の多くの国では「3月の最終日曜日午前2時から10月の最終日曜日午前2時まで」実施されています。
北米(アメリカ、カナダ、メキシコ)では「3月の第2日曜日午前2時から11月の第1日曜日午前2時まで」実施されています。
つまり、どちらももうじき夏時間が終了し冬時間に移行するわけです。
このサマータイムをWorld Timepieceに対応させるのが結構面倒で、そこがWorld Timepieceで苦労している点のひとつです。
置き時計なら夏時間が始まるときは1時間進めて、終わるときには1時間遅らせれば済む話ですが、
World Timepieceは置き時計ではありません。掛け時計でもありません。
ユーザーが調節しているわけではないので、自動で夏時間の切り替えを行わなければならないわけです。
今、World Timepieceでは夏時間に大まかに対応していますが、
月単位で対応しているのでとても正確とはいえませんね。
しかも「4月1日0時から10月31日0時まで」みたいに日付で制定してくれれば楽なのに、
「3月の最終日曜日午前2時」だの「11月の第1日曜日午前2時」だの、
カレンダーを見なければわからないような日付と
中途半端な時刻で制定しているので対応させるのがものすごく面倒です。
もちろん、このままというわけにもいかないので
World Timepieceでも3.3か次作の3.4あたりでは対応させるつもりです。
あと、時間帯は結構変動しているということもWorld Timepieceを作っていく上では気にしなければいけません。
例えば、ロシアでは一昨年まで夏時間が1年中制定されていましたが、最近になって冬時間に戻りました。
初期のWorld Timepieceではロシアの夏時間の方に対応していたので、
3.0を作るときに慌てて冬時間に直しました。
また、World Timepieceでは対応していませんが
偉大なる将軍様率いる北朝鮮でも去年、日本と同じUTC+9からUTC+8:30に変更され、
日本より時刻が30分遅くなりました。
そんなわけで、World Timepieceが作っていく上でこんなに気を使うソフトだとは思ってもいませんでした。
果たして、World Timepieceはどこまで正確な時刻に対応できるのでしょうか?
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